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2025年5月、UAEを経由してコーカサス地方を旅したときのことです。アゼルバイジャンの空港で荷物が消えました。

UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ空港、深夜3時。眠気でぼんやりとしながらチェックインしました。
中東からコーカサス地方へ飛び立ちます。

そして早朝にアゼルバイジャンの首都にあるバクー空港に到着。ところが、ターンテーブルで待っていても荷物が出てきません。
係員に尋ねるとバゲージタグを求められましたが、見当たらない……。受け取ったのかどうかもあいまいでした。タグがないと追跡できないと言われ、とりあえず見つかればメールするとのことでした。

預けていたのは60リットルのスーツケース。30リットルのザックを手持ちで持ち込んでいましたが、パソコンと化粧品くらいしか入っていません。荷物はほぼスーツケースの中でした。

呆然としながらも、バスでバクーの街へ。UAEではまったくアルコールを飲んでいなかったので、ひとまずコンビニでビールを買って、ホテルのテラスで一息つきました。飲まないとやってられない!

そのあと旅を続けながら、アブダビ空港と航空会社に何度も問い合わせましたが、一向に見つかりません。アブダビ空港に取り残されたか、どこか別の空港に行ってしまったのでは。でも飛行機はLCCだったせいか、定型文が返ってくるだけでほぼ相手にしてもらえませんでした。
5日が過ぎ、半ばあきらめモード。もともとバックパッカーだったこともあり、少ない荷物での旅が逆に快適になっていました。

その後陸路でジョージアに入国し、東部の街シグナギに滞在しました。
そういえばバクー空港にはまだ問い合わせていなかったと思い立ち、ダメ元で電話をすると、あっさり「荷物ありますよ」とのこと。

いやいやいや、メールせいや!

ただ、ここからが問題でした。ジョージアからアゼルバイジャンへは陸路で戻れません(なぜか一方向でした)。飛行機で戻るしかなく、しかも「早く取りに来ないと処分する」と言われます。
私はとっさに「5日以内に行くから待って!」と交渉していました。こんなことならアゼルバイジャンにとどまっていればよかった……。

その夜、シグナギの安宿で、世界各地からやってきた旅人たちにロストバゲージのことを話しました。「そんなのジョージアに転送してもらえばいいでしょ?」とみんな言うのです。
ドイツ人の若者が「自分が電話で交渉してあげるよ」と名乗りを上げてくれました。英語に自信のない私には、ありがたすぎる。

翌日、彼がバクー空港に電話してくれました。

「トビリシ空港(ジョージアの首都)に無料で送ってくれるって。」

ええーー!! さすがすぎるドイツ人。

その後トビリシへ移動し、なにはともあれ空港へ。本当にスーツケースが到着したのかとドキドキしながら待っていると、係員に押されてやってきました。1週間ぶりの再会、おかえり!
着の身着のままだったので、やっと着替えることができました。

30リットルのザック
1週間、このザックひとつで乗り切りました
トビリシ空港で再会したスーツケース
トビリシ空港で再会したスーツケース。なぜか私のネームタグが抜き取られていました…。

ホッとして、どこでどんなミスがあったのか追求しませんでした。空港の問題なのか航空会社のミスなのかはわかりません。でも、もうよしとします。
ケガの功名もありました。少ない荷物に慣れたことで、その後の旅は宿に荷物を預け、ザックひとつで動くスタイルになりました。

この経験から学んだこと
・バゲージタグは必ず受け取り、保管すること
・スーツケースの写真を単体でしっかり撮っておくこと(問い合わせ時に必要)
・荷物にはエアタグ(追跡デバイス)を入れること

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